皆さんは深い呼吸できていますか?

猫背になり胸を縮める格好は胸の筋肉が硬くなります。胸が硬いと言われてもピンと来ない方も多いでしょうが、鎖骨の下3cmくらいの辺りから肩先に向かってなぞって行くと胸と腕の境目付近で指が止まります。その辺りを強めにゴリゴリ押してみて下さい。

それでも分かりにくい方は同じことを胸を張ったままでやってみましょう。

多くの方は胸の硬さを感じるはずです。

 

胸の筋肉が慢性的に硬いままだと呼吸が胸に入らずお腹だけで呼吸をするか、肩を上下しながら呼吸をする事になります。

 

この場合の弊害は呼吸が浅い事のみに留まりません。

 

 

肋骨と肋骨の間の筋肉「肋間筋」までもが硬くなっていき、1番上から4本目くらいまでは呼吸器疾患や心臓疾患を慢性的に引き起こすリスクになるのです。

 

風邪をひくと必ず咳が酷くなり、風邪自体は治った筈なのに咳だけが長く続く…とか、そもそも風邪をひいていないのに時々咳き込むとか。

或いは、疲れが溜まって来ると不整脈が出るなどと、胸に関する色々な不調が出てくるのです。

 

5本目から7本目あたりの肋骨の動きが制限されると右は肝臓や胆のう、左は胃の動きに影響してしまいます。

 

胸、つまり前側だけが大きく動けば良いのかというと、後ろ側も大きく動かなければなりません。

 

後ろ側が大きく動かない方の特徴は胸を張り過ぎて背中が反ってしまっている姿勢です。

または胃の辺りの肋骨が八の字にカーブしている所が盛り上がっている姿勢、これは背中側が硬くて息を吸った時に前側だけが膨らんでいる状態です。

この状態でも様々な身体の不調が出ます。

 

なかなか難しいですね。

 

 

 

人によって前だったり後ろだったり、上だったり下だったりと千差万別なので「これをやれば良い」とは言い切れないのですが、万能で無害な方法の一つとして「色んな姿勢で深呼吸する」というのが良いかもしれません。

 

 

胸を一杯に張って大きく吸って、そのままの姿勢で大きく吐く。全力でやる場合、2回の深呼吸が良いでしょう。

 

次に背中を一杯に丸めて大きく息を吸って、そのままの姿勢で大きく吐く。

 

今度は体を横に捻じって同じ要領で。次は体を真横に傾けて同じく深呼吸をします。

 

 

特定の肋骨は狙えませんが、おおまかな動きは一通りつくはずです。

 

 

注意点としては捻じって深呼吸と、真横に傾けて深呼吸する時は全力で行わず、肋骨の痛みを感じない程度で行ってください。

 

 

 

お心当たりの方はチャレンジしてみるのも良いでしょう。

 

 

当院「手技のかみだいら」では肋骨の動きを細かく触診して改善に導く施術をする事で胃の不快感、呼吸器の不調、動機や不整脈などの方にも喜びの声を多くいただいております。

 

体操や深呼吸で改善できないようでしたら是非一度、富士市の当院「手技のかみだいら」にご相談くださいませ。