座り方が腰痛に与える影響

 

 

現代社会において、長時間のデスクワークや座りっぱなしの生活スタイルが一般的になっています。このような環境下では、腰痛に悩む人が増えており、座り方がその原因となっていることが多いです。本記事では、座り方が腰痛に与える影響について詳しく解説し、正しい座り姿勢のポイントを紹介します。また、股関節の柔軟性が腰痛改善にどのように寄与するのかも考察します。座り方を改善することで、腰痛を軽減し、快適な生活を送るための手助けとなることを目指します。

 

 

 

体を痛める座り方

 

腰を丸めて尾骨が椅子の座面に当たる座り方は最も体を痛める座り方です。

この座り方をしていると、姿勢を正すために使う筋肉を過剰に引き伸ばしてしまい、腰を伸ばす力強さも、柔軟性も失われていくばかりか、首の筋肉を疲労させ、内臓下垂までも引き起こしてしまいます。

立ち上がった姿勢も猫背になりやすく、良い事が一つもない座り方になりますので、心当たりのある方は今すぐ修正して頂く事をお勧めします。

 

 

 

正しい座り姿勢のポイント

 

正しい座り姿勢は、腰痛を予防するために非常に重要です。ここでは、効果的な座り姿勢のポイントをいくつか紹介します。

 

1. 骨盤を垂直に立て、丸めず、反らし過ぎずを心がけましょう。

 

2. 足の裏全体がしっかり床に付くように椅子の高さを調整しましょう。

 

3. パソコンのモニターは目の高さに合わせ、顔を前に突き出さないよう心がけましょう。

 

4. 肩に力が入らないよう氣をつけましょう。

 

5. こまめに立ち上がり、体を動かす事を心がけましょう。

 

 

 

デスクワークでの股関節の疲労…そして腰痛へ

 

どんなに姿勢を氣を付けて座っていても股関節は座っている時間に前方へ屈曲しています。この状態が長時間続くと立ち上がった時にもこの関節の環境が残り続け、体を後方へ反らす事が困難になったり、大股で歩く事が困難になったりします。

残念ながらこれは避ける事が出来ません。

この事を解消するには、立ち上がって歩いたり、太ももの前側が伸びるストレッチをこまめにする以外ないのです。

日常的に運動をしている方なら大丈夫でしょうが、仕事漬けの毎日を送っている方は高確率で問題を引き起こします。

ここでいう「問題」のほとんどが腰痛です。

 

 

股関節のストレッチとエクササイズ

 

股関節の柔軟性を高めるためには、定期的にストレッチやエクササイズを行うことが不可欠です。以下におすすめのストレッチとエクササイズをいくつか紹介します。

 

1. 立った状態で右手は手すりなどを掴んでおきます。体を前屈(おじぎ)させて左膝を折り曲げ、かかととお尻が付くようにしておきます。左手で左足首を掴みお尻にかかとをしっかり付けたままで、膝の先端を後方へ少し移動させます。最後までしっかりお辞儀したままの姿勢で行ってください。

そのまま3回深呼吸をしたら終了します。

 

2. ブルガリアンスクワット 立った状態で片足を一歩後ろに引き、後ろ足に体重が乗る事を意識しつつしゃがんでは立つを繰り返します。お尻の筋肉に負荷を感じられれば成功です。筋力に応じて回数を調整しましょう。

 

3. 立って両膝を伸ばし「氣を付け」の姿勢になります。膝を力いっぱい伸ばしお尻の筋肉にも力を入れます。10秒堪えて3回繰り返します。

 

4. アザラシのポーズ 床にうつ伏せになり、両手で床を支え、肘を伸ばし、おなかの筋肉を伸ばします。10秒を1回やれば十分です。

 

 

これらの体操を日常に取り入れることで、股関節の柔軟性を高め、腰痛の改善が期待できます。

 

 

 

まとめ

 

人間が最も悪い姿勢をとっている時間が「座っている時」という事をしっかり覚えておいてください。

逆に言えば座っている時に姿勢を氣を付けていれば、それほど悪い姿勢は習慣化しないとも言えるのです。

当院ではお仕事での体の使い方を細かく伺って、その方の日常に合わせた施術を選び出し無駄なく効果的にあなたの身体を改善へと導きます。

 

お仕事の疲れが溜まった際には是非ご来院頂き、どんな仕事でどんな疲れ方をしたのかお聞かせくださいね。


お困りの際は静岡県富士市「手技のかみだいら」にお気軽にご相談ください。